あなたは1人の教官として, 「初心者のためのRubyプログラミング講座」と銘打たれたオンライン講座を担当しています. この講座は実際には, 全くの初心者から初中級者まで, ある程度の幅を持った受講者層を想定しています. まず, 受講者はrubyプログラミングのための環境を整備しなければなりません. あなたはrubyのダウンロード, インストール, 起動方法にいたるまで丁寧に説明する必要があるでしょう. もしかしたら, rubyをうまく起動できない初心者たちからの質問に悩まされるかもしれません.

しかし, SBUMLを利用すれば, こういった面倒な作業は簡単に解決します. あなたは自分自身のためにだけ, rubyのプログラミング環境を用意し, それをスナップショットとして保存すればよいのです. 受講者たちはスナップショットを受け取って, 自分の環境で再開させればよいのです. あなたと全く同じプログラミング環境を, 簡単に手に入れることができます. しかし, SBUMLのご利益はそれだけではありません. SBUMLがどのように活躍するかを, 以下の物語で見ていきましょう.

1. まずあなたは, SBUMLを起動して, rubyをインストールします. あなたは講座用に, 他のライブラリやツールもインストールしなければならないかもしれません. 例えば, 受講者にGUIプログラミングを伝授したいと思っているならば, tcl/tk, gtkあるいは他のGUI用コンポーネントをインストールする必要があるかもしれません.(既に必要なコンポーネントはインストール済みかもしれませんが)

2. あなたは講座用に, サンプルのrubyプログラムを用意します. 実は, 受講者にサンプルプログラムを拡張させて, レポート課題として提出させるつもりなのです. サンプルプログラムの出力はグラフィカルかつアニメーションするものなので, あなたはプログラムを起動させたまま, それをスナップショットとして保存します.

3. スナップショットは完成しましたが, そのサイズはかなり大きいものになっています. そこであなたは, Eメール, WEBサーバ, CD-ROMなどを用いて, 生徒に簡単に配布できるように, スナップショットを圧縮することができます.
-->プログラミング講座用のスナップショット

4. 受講者たちはあなたが作成したスナップショットを手に入れました. スナップショットを再開させるとすぐに, サンプルプログラムが動作していることに気づきます. 受講者たちはサンプルプログラムの動作を把握すると同時に, rubyプログラミングの環境, さらにはソースコードまで手に入れたことになります. インストールなどのわずらわしい作業をすることなく, 彼らはすぐに, rubyプログラミングを開始することができるのです.

5. 受講者たちは課題を完成させます. 今度は彼らがレポート用プログラムを起動させつつ, それをスナップショットとして保存します. もちろん彼らは, 作成したスナップショットを圧縮することも忘れてはいません. 意欲のある受講者たちの中には, 何らかの開発ツールをインストールして課題を完成させたものもいるかもしれません. しかしもう, そんなことを気にしなくてもいいということを知っていますよね?
-->受講者の提出したレポート課題用スナップショット

6. さて, あなたは講義用Webページに受講者たちのレポートを紹介したいと考えています. ほとんどのプログラミング言語では必ずしも, Webページ上で簡単にアプリケーションを公開するための仕組みを提供しているわけではありません(例えばJavaアプレット). しかし, どんなプログラミング言語を対象にした講座でも, Webページスナップショットを使えば, 簡単に実現できます.

7. 今やあらゆる人が, あなたの授業用Webページにあるレポート課題用スナップショットにアクセスすることができます. スナップショットは, 単にアプリケーションやソースコードを公開する以上の意味を持っています. それはアプリケーションを起動するために必要な全ての情報を持っているのです. もし, rubyアプリケーションをうまく動かすことができなくて困っている一般ユーザがいたとしても, 正常に動作しているスナップショットを利用することで, 原因を突き止めることが可能なのです. この点においても, SBUMLは真に教育的であるといえるでしょう.

"初心者のためのrubyプログラミング講座"におけるスナップショットの配布

ここまで, 実際にあなた自身の手で実践することができます. 挑戦してみてください!